http://www.stock-traderz.com/trade/eikyo_haito.htmlより引用
企業が株主に対して支払う配当金は、決算日時点での株主に対して支払われます。そのため、ある日までの株主に対しては配当金が支払われますが、その基準日を過ぎて株式を取得した場合、株主は次の配当日まで株式を保有していなければ配当金をもらうことはできません。そのため、その日までに株を買えば配当金をもらうことができる最終日(権利付き最終日)とその翌日(配当落ち日)では、株価に対して大きな影響があります。
配当落ちによる株価への影響は通常配当金の金額に依存します。例えば、1株1000円の株式で配当金が1株に付き30円の場合、翌日の株価は理論上970円でスタートします。この差額のことを「配当落ち」と呼びます。
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実際に武田薬品工業の場合、どのような値動きをしたのかというと
日付 始値 高値 安値 終値 前日比 出来高(株)
3/29 4,105 4,155 4,105 4,135 -120 2,718,000
3/26 4,245 4,255 4,230 4,255 +10 4,398,300
¥4,255から¥4,105と¥150下落している。
武田薬品工業の配当は¥180だから、ほぼ理論通りの値動きを見せたわけですね。
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マキタはどうだったかというと
日付 始値 高値 安値 終値 前日比 出来高(株)
3/29 3,105 3,145 3,040 3,075 -75 713,500
3/26 3,095 3,190 3,095 3,150 +55 923,500
¥3,150-¥3,105=¥45と下落している。
マキタの配当金は1株あたり¥80だから、半値ぐらいしか下落していない。
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武田薬品工業は理論通り下落し、マキタは理論に比べ半値しか下落しなかったのは、配当利回りの違い(武田薬品工業は予想配当利回り:4.35%と高配当株に属するのに対し、マキタは予想配当利回り:1.50%と高配当株とは言えない)ところに起因しているのではないかと推測する。つまり、武田薬品工業は配当金目当ての株主が多く、マキタは配当金目当ての株主が多くないことによるのではないかと推測される。ただ、今回の比較が2企業だけであることから、あまり有効な推測ではない可能性は否めないが、論理的には筋が通っているようにも思える。今後も引き続き検証していきたい。
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