◆「始値」や「終値」の決め方
始値や終値の約定値段等を決定する場合は「板寄せ方式」によって値段等決定します。板寄せ方式では3つの条件を満たす値段でなければ、値段決定されません。
■値付けのための条件
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実際にどのような流れで約定するのかを例題にてご説明します。下記は、寄付き前の状態で、基準値(終値、最終気配)は104円です。
※1 売板累計数は「成行+安い指値」順に累計する。
※2 買板累計数は「成行+高い指値」順に累計する。
下記は、価格決定後の板状況となります。
簡単な板寄せ方式での価格決定方法をここでは紹介します。
■基本前提
「売り買い対当した数量(合計数)を差し引いて、指値数量以下となる価格で約定となります。」
初めに基準値104円の場合
・売合計32株-買合計31株=1株(差し引き株数)
・売指値2株>1株(差し引き株数)
・買指値6株>1株(差し引き株数)
売り、買い共に差し引き株数が指値株数以下となり、買い合計株数全部と売り指値1株残りで、104円で約定することになります。
では、他の値段の103円の場合でみると
・買合計41株-売合計30株=11株(差し引き株数)
・売指値20株>11株(差し引き株数)
・買指値10株<11株(差し引き株数)
買指値において、差し引き株数の方が多いため、
「約定出来ず」となります。
■基本前提
「売り買い対当した数量(合計数)を差し引いて、指値数量以下となる価格で約定となります。」
初めに基準値104円の場合
・売合計32株-買合計31株=1株(差し引き株数)
・売指値2株>1株(差し引き株数)
・買指値6株>1株(差し引き株数)
売り、買い共に差し引き株数が指値株数以下となり、買い合計株数全部と売り指値1株残りで、104円で約定することになります。
では、他の値段の103円の場合でみると
・買合計41株-売合計30株=11株(差し引き株数)
・売指値20株>11株(差し引き株数)
・買指値10株<11株(差し引き株数)
買指値において、差し引き株数の方が多いため、
「約定出来ず」となります。
※上記の方法より「板寄せ3つの条件」を満たしている価格を算出できる事になります。
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